【第2回】
「水を飲めばいい」では済まない ― 高齢者の生活で見えてくる、水分補給の現実
熱中症対策として、よく聞く言葉があります。
「水をしっかり飲みましょう」。
確かに、水分補給は欠かせません。
けれど野呂先生は、その言葉がそのまま通用しない現実を、多く目にしてきました。
「2リットル飲みましょう、と言われても、高齢の方には正直きついです」
例えば、
・少量でもお腹がいっぱいになってしまう
・トイレが近くなるのが不安で控えてしまう
・家族など周囲に気を遣って「飲みたい」と言えない
そんな事情を抱えている方は少なくありません

また、日常的に服用している薬や体調の影響で、水分のバランスが崩れやすい方もいます。
そのため